更新:2003/11/11

2003/10/05 河北潟オールスターズ 2003 第3戦  北國新聞社後援
シリーズ戦となって,いよいよ最終の第3戦. 1位を独走する礒野選手を追う選手たち,獲得ポイントでは,追いつかないと開き直り,ビッグフィッシュ賞を狙う選手たち. 最後に,一本でも釣って,一矢報いようとする選手たちとその思いはさまざま. 主催側としては,ウェイイン数が伸びるだろうとの予想のもと,選定した日程であり,混戦大いに結構と各選手の健闘を期待していたのだった. さて,その試合の結末はいかに….
 
〜トーナメントデータ 〜

天候:晴れ時々曇
風向&風量:北東〜東,微風〜中風
気温:最高 20.7℃ 最低 12.6℃ (AmeDAS観測値)
水温:18.8〜19.2℃
参加者:26名 ウェイイン:4名
結果:

この状況で,2本揃えたとは….1位の北川選手

1位 北川 裕之
 2本 2,470g

エリア:

1)県漕艇部の対岸やや上流のリーズエリア

ルアー:
1)ビッグデッドリンガー 2.7gテキサスリグ

アクション etc.:

スローフォール.8:00−8:20頃.風が吹き出して,風表になっていたところを攻めた.
1本目は,リーズエリアの中間点,2本目は下流側のエッジ.


多くの参加選手が反応の乏しさに苦しむ中,40アップを2本揃えての堂々の優勝を成し遂げた北川選手.
1戦,2戦でノーフィッシュを食らってしまい,この3戦では,とにかく釣ってポイントを獲るというのが,目標だったそうだ.
そのために,プラを行い,潟の状況をチェックしていたそうだ.

 

さすがと言うべき入賞.2位の高木選手.
2位 高木 雅則(K.G.S,ランカースナイパーズ)
 1本 720g

エリア:
1)湖南旧スロープ上流の水門より下流のリーズエリア

ルアー:
スレンダーグラブ(#169) 3/16ozテキサスリグ

アクション etc.:

フォール.スローに動かすように意識していた.



沈黙する潟の微妙なコンディションに翻弄されながらもきちんとウェイイン.
底力を見せつけた高木選手.試合中は,90HPのバスボートの利点を生かし,こまめな移動を行って,全体の中から水の良いエリアを選んで釣るようにしていたとのこと.
見落としがちな基本をしっかり押えつつ,結果につなげていることが凄いことです.

 
強さを見せた山口選手.
3位 山口 英治
 2本 660g


エリア:
1)湖南取水塔周辺

ルアー:
自作ラバージグ3/8oz(茶/オレンジ)&ベビーブラッシュホッグ(ウォーターメロンペッパー)

アクションetc.:
発見した細い杭にフォール


山口選手は,第2戦に続いて,今回も見事ウェイイン.
普段は,バス釣りをする機会があんまりないとコメントされていたが,外さずに釣ってくるのは,凄いことです.
今回の入賞で年間順位もジャンプアップ.


本人撮影拒否(笑)につき,バスのみお楽しみ下さい.

4位 丸本 晃(ランカースナイパーズ)
 2本 170g


エリア:
1)湖南旧スロープ上流の水門よりさらに上流のリーズエリア

ルアー:
1)センコー(ウォータメロン) 3/0フック

アクションetc.:
フォール.


第1戦,2戦ともにウェイインし,好成績を残している丸本選手.
サイズは小さく,キーパーサイズを設けていない本大会ならではのウェイインだが,1本は1本.
ルールを把握した戦いぶりであり,試合巧者だと言うべきだろう.
また,3戦全てにウェイインしているのは,丸本選手のみで,この点からも彼が優れていたことが説明できる.
しかし,この1本,もはや『マメ』とは言えないキーになる1本で,偉大な1本だった.
 

以上,4名がウェイインしました.

第3戦上位入賞者の皆さん+α(イソノ)

 
〜総評〜

朝のミーティングの様子

秋の河北潟は面白い.
バイトも多く,リーズ際から追いかけてくるバスも見られ,数,サイズともに期待できる.
我々の知る例年の河北潟はこうだった.

前週に行われたランカースナイパーズのクラブトーナメントでは,ウェイインした人も多く,50アップも2本出て,前述の説明が妥当だと思われた.
ところが前日には,この状況が一変.
水色は問題なさそうだが,冷え込みの影響で水温が低下.
20℃をいとも軽く切ってしまった.
それでも私は,つわものが揃うオールスターズの選手たちのこと,当日はどこからか釣ってくるだろうと軽く考えていた.

そして,試合当日へとなだれ込んだ.
当日の朝は,なかなか明るくならず,肌寒い.
そのことがコンディションの変化がなく,前日の状況が続いていることを物語っていた.
今回の参加人数は,26名.
この時点では,ほとんどの選手が元気いっぱい,やる気満々の状態で,こんなに厳しい試合展開になるとは,誰も思っていなかったようだった.

スタートでも盛り上がりを見せ,いつになくいい雰囲気でスタートした.
特に,今回は,湖南,湖北,本湖とそれぞれに散っていき,バスがあちこちで釣れる秋ならではの展開が見られた.

私と丸本選手が目指した湖南エリアは,前週の試合で優勝者が出たポイントこともあり,朝の時点で3艇がバッティングする人気エリアとなっていた.
いかにもトーナメントという雰囲気の中,似合わぬフィネスな攻めを展開する丸本選手に170gがヒット.
あまりの小ささに,閉口した彼だが,散々迷った挙句,結局キープしたのだった.
バスを水面につけたまま,しばらく固まっている丸本選手の姿は,あまりにもおかしく,記憶に焼きつき,今でもはっきりと思い出せる.
年中,デカいバスを追い求め,厳選されたヘビータックルで釣果を搾り出す彼にとっては,このバスを喜んで持ち帰ることが良いことであるはずはなかった.
ただ,1本釣って楽になりたいという気持ちもあったことは間違いなく,『掛け捨ての保険』,あるいは『お守り』だと自分に言い聞かせてキープした1本だった.
これが,後に彼の成績を左右することになるとは,この時点では,我々には想像もできなかった.

その後,湖北へと移動していったのだが,行く途中,バスを釣り上げ,ガッツポーズする選手を見つけた.
「ありゃ〜,釣ってるわ〜,ガッツポーズしてるわ」
少々,焦りを感じながらもそのうち釣れるだろうと思っていた我々は単に一つの光景にしか捉えていなかった.

それから時間がどんどん経過していくが,前日にも増して(減して?),バイトがない.
そして,周りを見ても誰も元気がなく,見る人の大半の背中が泣いているように見えたのだった.

検量の準備するスタッフ.

そういう状況の中,時間だけが過ぎていき,スタッフの帰着時間の11時となってしまった.
私は,ビッグフィッシュオンリーのジグ撃ちに固執し,何の成果も挙げられないままに,丸本選手とともに帰着.

スタッフも「今日に限り,もうちょっと釣りがしたい」とぼやきながら,選手の帰着を待った.

タイムアップし,ウェイインする選手は,ノーフィッシュがほとんど.
26名中ウェイインしたのは,たったの4名だった.
設置されたプールは,賑やかだった前回とは打って変わり,閑散としていた.
1位を独走していた礒野選手も今回ばかりはノーフィッシュ.
年間順位も大幅な変動が予想された.

ガッツポーズしていたのは北川選手だった.

この中,ひときわ輝いたのが,北川選手の健闘振りだった.
多くの選手が苦しむ中,ただ1人のリミットメイク.
 しかも40アップを2本の内容は,驚異的だった.

さて,今回の試合は,急変した潟のコンディションに翻弄された形になったが,それにしても前週とは大違いだった.
前週のランカー戦は,50アップを2本含め,12名中9名までがウェイイン.
ウェイトもトップウェイトが2本で3,510gだった.
バイトはあるが,乗らない.小さいサイズで2本揃えても勝てないという試合展開だった.
それが,バイトがほとんどなく,バスは何処にいったんだろうと思うような状況にへと変わっていた.

今回,優勝した北川選手は,県の漕艇部対岸の昨年のこの時期に良かったリーズエリアだった. このエリア,何の変哲もないせり出たリーズエリアなのだが, 実は,津幡川からのチャネル状になった最深で2.5mぐらいの溝がぶつかっているエリアである.
昨年は,このエリアから上流の『フロリダ』エリアにかけての浅いところで, いいサイズがポツポツと釣れたが,気まぐれスポットで,急に釣れなくなったり,釣れたりで, トーナメントでは,注目をあんまり浴びなかったところであった.
北川選手は,そのエリアを何度か流して搾り出したとのことだった.
攻め方は,秋に活躍することが多いビッグカーリーテールを2.7gのシンカーでスローに落すというもので,なるほどと 思う釣り方だった.
風が当ってからというタイミングの要素もばっちりはまり,リミットメイクしたというまさに「勝ちパターン」だった.
ただし,ラッキー的な要素だけではなく,ウェブ上に点在する情報を収集したり, 金曜日にプラに入ったりとかなり努力をしていたようで,むしろ,そのことのほうが賞賛に値すると思われた.
「とにかく,1本でも釣って,ポイントを獲りたかった」 この言葉が,印象的だった.

当日のポイント.

他の3選手は,それぞれに工夫を凝らして,釣ってきていたが,共通するのは,比較的スローな攻めだった. ゆっくり動かす,ゆっくり落すなど,バスの濃いエリアでゆっくり攻めているのがキーだったようだ.
しかし,タイミング的な要素もあり,もちろん,テクニック的なことも加わって,運と実力が合致しないと結果につながらないという好例だったと思った.
入賞した選手には,改めて賞賛の拍手を送りたい.

以上,厳しい内容となった最終戦だが,年間ランキングも大きく変動があり,最終戦で4位に入賞した丸本選手が, 170gをウェイインしたことにより,2位から1位へと転がり出た格好になった.
対照的に1位だった,礒野選手は2位となった.
また,最終戦で優勝した北川選手が4位へ大きくジャンプアップ.
最終戦3位の山口選手は,9位.
高木選手も16位から,5位へとジャンプアップした.
厳しい時にこそ,釣ること.安定した成績を残すことが,年間成績において重要なことは,周知の事実だが, シリーズ戦の面白さが堪能できた1年だった.

選手の皆さん,ご協力ありがとうございました.

以下,10位までを紹介する.(※同ポイントの場合は,総合ウェイトで順位を決定しています.)

順位 氏名 総合ポイント 第1戦 第2戦 第3戦
1位 丸本 晃 184 2,800g 90pt 1,410g 34pt 170g 60pt
2位 礒野 恒二郎 170 1,600g 50pt 2,660g 110pt 0g 10pt
3位 笹山 勉 130 2,150g 70pt 1,860g 50pt 0g 10pt
4位 北川 裕之 130 0g 10pt 0g 10pt 2,470g 110pt
5位 高木 雅則 122 350g 22pt 0g 10pt 720g 90pt
6位 鍵元 昇 120 3,250g 110pt --- 0pt 0g 10pt
7位 山本 恒 111 2,150g 70pt 1,360g 31pt 0g 10pt
8位 亀田 明男 110 0g 10pt 2,140g 90pt 0g 10pt
9位 山口 英治 105 0g 10pt 840g 25pt 660g 70pt
10位 水原 潤 90 0g 10pt 1,960g 70pt 0g 10pt

 

 
〜清掃活動〜


このイベントでは,トーナメント競技もさることながら,競技終了後はボートを使用した湖面の清掃活動を参加者全員で行うことにしています.これは,バスアングラーが自分の遊ぶ自然を自ら大切にしていこうという普遍的な思いを具体的に形にしていこうという試みです.そのため,競技時間を6時間から5時間に短縮し,湖面清掃の時間を設け ています.

こういう感じで浮いてます.

清掃風景のひとコマ.

礒野選手も頑張ってました.

第3戦では,清水マリンの清水さんの尽力で,北國新聞社から後援をいただき,この清掃活動を取材していただけることになっていました.
そのため,ゴミの多いところを清掃して,その状況を取材してもらおうと考えていました.

そこで,選択されたエリアは,スタッフの意見が一致した通称『フロリダ』エリアでした.
津幡川河口対岸に位置するこのエリア,やっぱりゴミが多いのです.
このイベントも3回目ですが,清掃しても川から流れてくるものが多いので,必然的に溜まっていくようです.

取材してもらうには,格好の題材であり,浮遊するゴミの問題の根源とも言える部分でした.

当日の風は,そこそこ吹いていましたが,作業には問題ないということで,いつもどおりの時間,清掃を行いました.

取材に来られた記者さんは,ゴミの多さに驚いていました.
取材艇は,私が担当したのですが,ゴミのことフィールドのキャパシティの問題など説明しながら,写真を撮ったり,取材をしていただきました.

今回,驚いたのは,作業するみんなの手つきが慣れた手つきになっており,凄くゴミを回収するのが上手くなっていたことです.
器用に,ブッシュの奥のゴミを回収している姿は,素晴らしかったです.
中には,専用のネットを用意している人もいて,それぞれ清掃活動にも真剣に取り組んでもらっていることが分かり,本当に感激しました.
記者さんも驚いていたと思います.

今後も継続して行うことに意義があると思います.
もちろん,来年も続ける予定ですので皆さんのご協力,お願い致します.
そして,1年間,ご協力ありがとうございました.
 

約40分のワンエリアの清掃で,このゴミの量.


 

 

 

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